アーティスト紹介 Vol.4
サイモン・マースデン
1948年イギリス生まれ。
赤外線写真を使った幻想的超自然的な作風で世界中の廃墟や霊場を撮り続け、国際的な評価を獲得している写真家。
マースデンの写真は、人間の闇を呑み込みながら超然としてある場所の歴史性とそれを取り巻く自然に対し、現代人が喪失してしまった畏怖の念やそれを感得する力をふたたび呼び覚ましてくれる。幽霊が出没する2軒の館で育ったというマースデンの感受性と審美眼が捉えた恐ろしくも美しい写真の数々。廃墟や荒れ果てた城館が見せる静謐な佇まいは、死と恐怖の歴史こそロマンティシズムの豊かな源泉であることを我々に教えてくれるに違いない。
サイモン・マースデン公式サイト