スズキエイミ『 スズキエイミ作品集 悍ましくも美しきものの解剖学』【サイン本】
特異な審美眼によるエレガンスとグロテスクの共存、あるいは眩惑の小宇宙。 2018年に『EIMIE'S anARTomy101』、2019年に『EIMIE'S anARTomy102』と題された作品集を相次いで刊行したスズキエイミは、有名無名の垣根を取り払らった古典絵画たちを素材に、シュルレアリスティックなあたかも美術的エンバーミングとでも呼ぶべき加筆を施した作品群を一貫して制作し続けている。コラージュ、CG、肉筆絵筆を創造的に駆使し、死、疾病、欠損、不具、残酷といった醜の要素を独自の美術解剖学視点に照らして付加。元絵に内在する聖性、多幸性、無垢、優美の要素とともに大胆に並置する野心的コラージュによって、シリアスとウィットが奇妙に同居する全く新しいアンソリット・アートを生み出した。 B5変型、上製、96ページ、エッセイ:高山宏、3600円+税